栄にあった三代目本店や
いまの大須の本店がismという名前だったとき
遊びに来ていただいた方は

店内にあったウィンドウに
猿が一匹いたことを
覚えていると思います

救来
という名前の
コモンマーモセットです

 

 

フリップ
ダンス
レンチを失った僕らが
新しい家族として迎え入れた
横浜のペットショップ生まれのお嬢様

 

コモンマーモセットの母親は
一度に二匹までしか育てません

左右の乳房に余る子供は
育児を放棄するのです

救来はその育児放棄された
三匹目の子供でした

 

だから救来は
産まれたときから
ペットショップのオーナーの手で
育てられました

人に慣れている
というより
自分を人と信じて疑っていない
そんな猿でした

 

2003年3月1日に生まれ
僕らの元にやってきたのが
その年のゴールデンウィーク

本当に小さくて
2時間ごとのミルクが大変だったけど
救来はその名前の通り
僕らを「救いに来てくれた」子でした

 

そこから14年
救来は僕らと一緒にいてくれました

育つにつれて
わがままになり
僕らは何度も噛まれて流血したけど
それでも僕らを「救いに来てくれた」子でした

名前の通りです

 

その14年間
MonkeyFlipには本当に
たくさんのことが起こりました

嬉しかったことも
苦しかったことも
悲しかったことも
本当に色々ありました

もうだめだ
と思ったことも
一度や二度ではありません

その間
救来はずっと僕らの側にいて
僕らを励ましてくれ

そして昨年の今日
救来は一足先に逝きました

 

今日は救来の一周忌

救来の眠る
長安寺でお経を上げてもらい

その後
この一年の報告を救来にして
救来の平安を祈りました

 

もう一年であり
まだ一年です

 

 

もし
これを読んでもらったあなたが
救来のことを知っているなら

ほんの一瞬
救来のために祈ってやってください

 

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました

 

追伸
2005年4月から
2009年4月までの4年間の救来については
こちらにアップしてあります

救来日記
http://blog.livedoor.jp/kagesaru/

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